ギャラリー・フェイク by 細野不二彦

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ずっと気になっていたがコミックに手を出さずにいた漫画がある。

『ギャラリー・フェイク』 by 細野不二彦

今までもちょこちょこと雑誌に載っているのを読んでいたのだが、とうとうコミックに手をだしてしまった。累計1000万部を超える大ヒットシリーズ全31巻…。それ全てに手を出すのはどうしようかと躊躇いを覚えている…。(それでなくても我が家はコミックで溢れている…。)

藤田というNYのメトロポリタン美術館のキューレター出身で、現在贋作画廊のオーナーという設定の主人公の周りに繰り広げられるドラマが読んでいて面白い。

わたしはたぶん作者の細野不二彦という人が好きなのだと思う。彼の『愛しのバットマン』という作品も持っているが、興味のない野球を舞台にしたドラマなのだが、キャラクターが隅々まで魅力的だった。だからかもしれない。彼の各作品は安心して読めて、楽しめてしまう。

話を戻すと、この『ギャラリー・フェイク』。絵画であったり、彫刻であったり、骨董品と言っていいのかな?それらをひとつずつとりあげ、そこに作者独自の物語をつけている。

鑑定団などのTV番組により骨董ブームの中、本物の芸術品にまつわるフィクションを楽しむのもまた一興というものではないだろうか?たとえ、フィクションであっても、その物語をきかっけにして本物の芸術品を美術館に見に行くというのも楽しいかもしれない。いかがでしょうか?

まだ読んだことのない人は、今回発売された『ギャラリーフェイク THE BEST』なるベスト集が発売されたのだが、それをまず読んでみると、このシリーズの面白さを少しだけでも楽しめると思う。お薦めです。

by dobbymylove | 2004-10-05 09:32 | Book