デモクラシー @ ル・テアトル 銀座
もともと劇団四季が好きだったどび~にとって、鹿賀丈史さんと市村正親さんが主役ということで見に行ってきました。(と言っても、劇団四季がミュージカル、ミュージカルする前のことなので、どび~の年齢が計り知れるというものなんですが…。)
『デモクラシー』です。
本当に久しぶりに見るまっとうな舞台でした。(劇団☆新感線とかばっかり見てましたからねえ、最近…。)
この舞台、一切女優さんが出てません。
それもスーツ姿の男優さんばっかりです。珍しいよね…。
舞台は1969年から70年代にかけての西独。まだ東と西に独が分かれていたころの話。
実在の人物たちを描いている。
西独首相となったヴィリー・ブラントと秘書にまでなった東独のスパイ、ギュンター・ギョームとの関係を軸に、当時の政治の世界が描かれていくんだけど、今の日本にいるとスパイとかそういうことって想像ができないだけに面白い。
それにしても、シュミット首相の前がこの人だったとは知りませんでした。
東西統一の殆どはこの人がまとめていたのに、何となく抜けちゃう政治家っているんですよね…。
かなりまじめにまじめに描かれた舞台だったんだけど、このストーリーでも三谷幸喜さんとかが演出しなおすと、もっとコメディタッチになってそれはそれで面白かったかもね…何て友達とは話しながら帰途に着きました。
それにしても俳優さんたちが台詞を喋らないシーンにも関わらず、ずっと出ずっぱりになってます。首相室を描いているので、机に向かっているんだけど、台詞のない間、彼らは何をしていたのでしょうか?何か悪戯書きでもしてたのかな?稽古のときと同じでずっと他の役者の芝居を見ている。普通の芝居よりも気を張っていなければならなそう…。
凄いですねえ。
鹿賀丈史さんの声、とても素敵でした。
あと、藤木孝さん、いつものようにイヤ~な感じの狡猾さが素晴らしい!
今回のお気に入りはギョームと東の連絡役を演じた今井朋彦さん。飄々とした感じが良かった。
by dobbymylove | 2005-03-19 10:42 | Theater