映画『ぼくのエリ 200歳の少女』

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次は秘かにヒットしている映画です。
スウェーデン映画の『ぼくのエリ 200歳の少女』です。

今年は映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』と言い、スウェーデン映画のあたり年です。

さてさて、『ぼくのエリ 200歳の少女』です。

この物語、かなりトリッキーなんです。
何にも知らずに上に書いてあるような説明だけを読んで観に行くと、小さな子供のヴァンパイヤの話だと思っちゃう人もいるぐらいです。ヴァンパイヤ版『小さな恋のメロディ』なんて言ってる人もいるぐらいです。、

でもね、スウェーデンのスティーヴン・キングこと、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説を映画化したなんですよ~。
そんなに簡単なわけないじゃないですか…。

もう公開されてから大分経つし、いろんな人が書いてるから書くと、ロリータ的な要素も含まれてるんですって。主人公エリは少女なのか?それとも少年なのか?
それがどんなかは観てのお楽しみですが…。
だからかな?
秘かなヒットなんです。
アメリカでもリメイクされて、今年の10月には全米で公開されるらしいのですが、オリジナルのスウェーデン人の怪しい金髪少年の魅力が生かされているでしょうか?
それから主人公エリの怪しい魅力は充分に出ているのか?
怪しいものですが…。
見比べてみたいとも思います。

さてさて、オリジナルの本作品ですが、う~ん。『小さな恋のメロディ』とはやっぱり違うかな?
それよりも、もっと哀しい映画です。
ヴァンパイヤになってしまった主人公の哀しみに溢れてます。
隣に越してきたオスカーと友達になりたいと願うのに、自分はいつまで経っても12歳以上にはなれない…。
そして、自分が生きるためにはどうしても血液が必要になる…。
そんな主人公エリがオスカーを守るために取った行動は…。

ホラーっぽいイメージもあるけど、それだけじゃない。
それは北欧という地域の、スウェーデンという国が生み出したものなのかもしれません。

亜熱帯化している日本にはない冬の長さと、寒さ…。

それが人々の哀しみに繋がっているのかな?

7月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開中

by dobbymylove | 2010-09-02 22:54 | Movie