映画『告白』

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久しぶりの更新です。
それも本日(6月5日)公開の映画3本を続けて書いていきます。
まずは『告白』から。

観終わった後、こんなにも静かなというか、みんな立ち上がることに躊躇してた映画は久しぶりかもしれない。
それぐらい、圧倒される。

それは、よく言われていることかもしれないが、湊かなえの原作が素晴らしいのだと思う。
(いつもの如く、映画化が決まった段階で原作を読むのをやめてしまったので、読んでないけど。)
この原作だったら、韓国でもハリウッドでも映画化したいと思うんじゃないか、観終わったときにそう思ってしまった。
そう思うと、5月にあったカンヌ国際映画祭にどうして出品されなかったんだろうか?
松たか子は主演女優賞を取れたかもしれない…。
それぐらい素晴らしいと思う。

殺人を犯すことの重さ、命の重さを考えることができない中学生たち。
それだけに、殺人の理由がそれ?というぐらいのバカバカしさ。
普通は、それはないんじゃないの、って意味を込めたそれ?であるが、この話はそのぐらいバカバカしい理由だったって意味を持っているんだけれど。
いじめにしてもそうだ。他人をいじめるという行為を何とも思わない集団心理。
殺人を犯しているのにそのことよりも、事件に巻き込まれた子供を庇う馬鹿な親。
そして、子供を失った親の思いの深さ。

考えてみるとどれもこれも重いテーマだ。
だから、最後に立ち上がれないぐらいずしっとくる。
しかし、観ている間は、演出が淡々としているからか、重いというよりもぐいぐいと引き込まれていく。

そして、重いというよりも圧倒されてしまうのだ。
結末に。

とても大きな問題を日本という国に投げかけている。
少年法。
時効。
被害者にとっては子供であれ、時効が過ぎたとしても、喪失感、憎しみは消えることはない。
エンタテインメントの世界の小説であり、映画だけれど、この映画はもっと取り上げられて良いんじゃないだろうか。
首相がくるくると変わってばかりで、自分たちのことばかり考えている政治家たち。
国民のことを考えているのであれば、パフォーマンスするなら、この映画でも観て、そういうことを議論した方が良いと思う。

6月5日全国ロードショー。

by dobbymylove | 2010-06-06 00:32 | Movie