映画『ゴールデンスランバー』

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映画『ゴールデンスランバー』を観る。
非常に面白かった。

伊坂幸太郎の小説を原作にしているけれど、現実にありそうな恐怖。
アメリカや中国、ロシアなど他国には既に起こっていそうな冤罪。
それが、こうして仙台を舞台に描かれるとあながちフィクションなんじゃない気がするのはなぜだろう?
それだけ日本の警察や権力というものが不透明で、その不透明さが一般人の社会にも明らかになっているからかもしれない。

しかし、この映画は決して社会派シリアスものというわけではない。
かなりコミカルだ。
そこが伊坂幸太郎の原作であり、中村義洋という監督なのだと思う。

まずは堺雅人という、いつも笑っているような顔の彼が、夢にも思わぬ首相暗殺の汚名を着させられ、親友の言葉「逃げろ」通りに逃げまくる。真剣なはずなのに、なぜかコミカルだ。
それは、彼を信じ、どうにか助けようとする人々との掛け合いによるところが多い。

心配しているものの、どこかのんびりしている竹内結子演じる大学時代の恋人と、彼女の娘の掛け合いが面白い。特に、この娘役の子が良い。
子供っぽいのに、どこか大人っぽい。母が求めていることを瞬時に理解して助けてくれる。
彼女の演技は演技なのか、それとも彼女の素なのか…。
何とも良いのだ。

主人公が数年前に助けたアイドルとマネージャーの会話も楽しい。
命の恩人が窮地に陥っている。それを助けるのだが、それすらどこかトボケテいる。
なんともはや…。

そんなどこかとぼけた友達や、偶然出会った人々に助けられる主人公。
人はだれかに助けられているということを思い出させてくれる。
ひとりでは生きてけないのだから。

そして、どび~が最高に気にいったのは永島敏行演じる刑事役。
いやあ、こんな刑事はいるとは思えないが、いそうなんだ。
銃を撃ちたくてしかたがないと言った感じ。
特にセリフはない。
しかし、彼の表情と言ったら…。ある意味、怖い。
どこか笑みを浮かべて、主人公を狙ってくる。
何を考えているのかわからない。
上司から「殺せ」とだけ、言われているような…。
おいおい、理由は聞かないのか?生きたまま逮捕しないのか?
テロだから、殺していいのか?
「ここは日本だぞ!」
そんなセリフがあったような…。

だからこそ、本当に日本でもありえるんじゃないかと思わせられてしまう。
そんな時代になったってことでしょうか…。
いや、戦争中だったら、確実にあったんじゃないかな…。
この日本でも…。

ね、怖い、怖い。
そして、面白い。

1月30日土曜日全国ロードショー。

by dobbymylove | 2010-01-27 21:23 | Movie