本『鷺と雪』

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直木賞受賞作『鷺と雪』を読了。

どび〜は昔、この作家、北村薫という人の代表作のひとつ『スキップ』という本を読んだことがあった。他にも数冊読んだ気がする。

そのときの印象も、今回の印象もあまり変わらない。

どこかほのぼのしている。
暖かさがある。
内容がないのとは違う軽さがある。

そういうことだ。

なので、直木賞というのがしっくりこない。

そういう賞とは違う感じがする。

でも、この人は上手い。

だから、いくら軽くても満足感がある。

そういうことなのかもしれない…。

今回の舞台は昭和初期の上野近辺だ。
良家の令嬢が女性運転手と小さな事件を解決していく連作。

もともと新しいことに鈍感な方だけれど、年齢を重ねれば重ねるほどノスタルジックなものが妙に面白い。

今回も改めて、そう思ってしまった。

by dobbymylove | 2009-09-13 22:32 | Book