本『ダブルファンタジー』

村山由佳原作の『W/F ダブルファンタジー』を読了しました。

何と言うか、『失楽園』を髣髴とさせる性描写の嵐です。
35歳になるひとりの女性(脚本家)の女性が、性愛を通してひとりの女として自
立していくってところでしょうか…。
デビュー当時、どび~は『天使の卵』を初めとして数冊彼女の作品を読み続けて
いました。
それで、久しぶりの単行本。かつキャッチーな内容ってことで読んでみたわけで
す。

誰かが書いていたけれど、彼女の作品の中で性描写が生々しかったけれど、ここ
まで激しいのは確かに初めてなのかもしれない。
作家=主人公とは言い切っていない。
まあ、自分のことやら、周辺やら色々な人にインタビューをして、まとめて主人
公を作り上げたのでしょう…。
それとも今流行の妄想???

主人公は男性との経験を重ねるなかで、母親や家族、社会による刷り込みや幻想
から解放されていく。
「自由を手に入れるためには孤独という代償が必要。その寂しさを引き受けない
と、独りで立つことはできない。主人公だけでなく、私自身が体得した覚悟で
す」と彼女はインタビューで語っているけれど、そこがダブルなのかな?
なるほど…。
性的に成長しないと解放されないのか???たぶん、それは一面でしかないけれ
ど…。疑問…。
まあ、女性にも色々といるということで…。大変なのねえ~。

by dobbymylove | 2009-02-05 17:22 | Book