本『1Q84』

村上春樹原作の本『1Q84』上下巻を読了。

*ちょいとネタばれ的要素あり。
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面白かった。
最後が面白くないという人が多いというけれど、それは結末を求めていたからかも…。
それとも結末がちょっと悲しいからか?
結末の見えない、あやふやな小説は多いし、村上春樹という作家は、そういうことが多々あるような…。

あらすじは
スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公にした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。

青豆・天吾ともに幸福感に満たされているわけでは無いが子供の頃には無かった充実した日々を暮らしていた。しかし、1984年に2人とも同じ組織に対する活動にそれぞれが巻き込まれていく。そして、青豆は現実とは微妙に異なっていく不可思議な1984年を「1Q84年」と名付ける。


この「青豆」と「天吾」というふたりの物語が交互に書かれ、どこかで繋がるに違いない…と思わせ(それはかなり早い時期にというか、始めから感じる)、何かダークなことが起こりそうだと思わせる感じ。

ぐいぐいと先を読みたくさせる力は流石です。
久々に、ぐいぐいとやられました。

あまりのベストセラーに、ちょっと本当なの?って感じがないではなかったけれど、ベストセラーにはベストセラーの理由があった!
う~ん。褒めすぎ?
褒めすぎかもしれないけれど…。

ただ、『20世紀少年』のように映像にするには辛いのか?
下手にすると陳腐になりそうな…。
これは映像にはしない方が良かろうかと…。

そう言えば、知り合い(友人というより知り合い?)が以前、村上春樹さんの秘書のようなことをしていたっけ…。彼女はアメリカに行ってしまった筈。元気かな?

by dobbymylove | 2009-08-20 10:38 | Book